「十五夜」や「中秋の名月」として知られるお月見には、どのような背景や意義があるのでしょうか。この記事では、お月見の詳細について掘り下げます。
お月見の意味とは?
お月見は、主に月(特に満月)を観賞する行事です。
一年には12回の満月がありますが、特に旧暦の8月15日(新暦で9月中旬から10月上旬)と旧暦の9月13日(新暦で10月中旬から11月上旬)の月見が有名です。
「十五夜」や「中秋の名月」と呼ばれる8月15日の月見は最も知名度が高く、一般的に「お月見」といえばこの日を指します。
「十三夜」や「後の名月」は9月13日の月見の呼称です。
十五夜は中国から伝わった風習で、平安時代には貴族たちが月を眺めながら詩を詠んだり、酒を楽しむ宴が行われていました。
江戸時代には庶民にも広まり、秋の収穫を祝う行事として定着しました。
2024年のお月見日程
2024年に「十五夜」にあたるのは9月17日の火曜日です。
これは旧暦の8月15日の満月にちなんでいます。
旧暦と新暦では月の満ち欠けに基づく旧暦と太陽の運行に基づく新暦の日付が異なるため、日付にズレが生じます。
お月見の風習
全国各地でお供え物をする風習がありますが、地域によって独自の習慣が見られます。
例えば、長崎県では子どもたちがお供え物を自由に食べる「まんだかな」という風習や、秋田県の「片足泥棒」があります。
どちらも子どもたちが月を代表してお供え物を楽しむ習慣です。
お月見の代表的な食べ物とお供え物
一般的に月見団子やすすきがお月見でお供えされます。
また、イモや豆、果物などの収穫物も多くの人々によってお供えされます。
月見団子は団子を月に見立てたもので、江戸時代からの習慣です。
すすき
すすきは昔から魔除けの力があるとされ、お月見でのお供えに用いられるようになりました。
また、稲穂に似た形状が収穫を象徴する意味も持っています。
お月見の進め方
お月見は、屋内外どちらでも楽しめます。
屋内でお月見を行う場合、窓辺やバルコニーに専用のお月見台を設置し、そこにお供え物を配置して月を鑑賞します。
部屋を暗くしてキャンドルの灯りを使用すると、月の美しさが一層引き立ちます。
屋外でのお月見もおすすめです。自宅の庭や光の少ない郊外などで、より美しい月を見ることができます。
特に山間部などでは気温が下がりやすいため、防寒対策を忘れずに。
お月見の楽しみ方
お供えした後の団子や食材を食べるのも楽しみの一つです。
お供え物として用意された食材は、特別な行事食ではなく、普段の食事と同じものが多いです。
さらに特別なお月見の夜を楽しむために、月見そばや月見うどん、月見バーガーなど、料理の中で卵の黄身が月を象徴する様子を楽しむのも素晴らしい体験です。
自作で楽しむ月見団子レシピ3選
十五夜が近づくと市販の月見団子も多く見られますが、自作でオリジナルの月見団子を作るのも楽しいです。
①「関西スタイルのお月見団子」のレシピ
材料(16個分)
・白玉粉 170g
・絹豆腐 150g
・水 50cc
・こしあん 200g
「関西スタイルのお月見団子」の作り方
- 白玉粉と絹豆腐をボウルでよく混ぜ、適度な柔らかさになるまで水を少しずつ加えます。
- 生地を16個に分け、さといもの形に整えます。
- 団子を沸騰した水で茹で、2分後に冷水に移し、しっかりと冷やします。
- こしあんを16等分にし、棒状に成形して、団子の上部に巻き付けます。
「関西スタイルのお月見団子」の特長
関西地方では、さといも形のお月見団子が一般的です。
市販のこしあんを使用することで、誰でも簡単にかわいい月見団子を作ることができます。
②お月見団子の新しい提案!「焦がし醤油風味お月見団子」のレシピ
材料(2人前)
調理時間:20分
・白玉粉 100g
・絹豆腐 100g
・ごま油 大さじ1
・醤油 大さじ2
「焦がし醤油風味お月見団子」の作り方
- 白玉粉と絹豆腐をボウルに入れ、耳たぶのような柔らかさになるまでしっかりと混ぜ合わせます。生地が緩い場合は、水を少しずつ加えて調整してください。
- 生地を15個の小球に分け、丸めていきます。
- 沸騰した水で団子を茹で、浮かび上がったら1分後に冷水に移し、冷ましてから水を切ります。
- 中火でフライパンにごま油を熱し、団子を入れて均等に焼き色がつくまで約5分間転がします。
- 焼き終えた団子に醤油をかけ、照りを出しながら煮絡めて完成です。
「焦がし醤油風味お月見団子」のポイント
絹豆腐を使用することで、団子はモチモチとした食感になります。
低カロリーながらも満足感のある一品です。
③「もっちもち月見団子」のレシピ
材料(プレーン団子20個分、かぼちゃ団子5個分)
●プレーン団子の材料
・白玉粉 200g
・絹豆腐 200g
●かぼちゃ団子の材料
・白玉粉 50g
・絹豆腐 20g
・かぼちゃ(皮なし) 30g
「もっちもち月見団子」の作り方
かぼちゃを電子レンジで柔らかく加熱し、皮を取り除いた後、フォークでマッシュします。一つのボウルでかぼちゃと白玉粉を混ぜ、絹豆腐を少しずつ加えて柔らかくします。
別のボウルで白玉粉と絹豆腐を混ぜ合わせ、20個の団子を形成します。鍋で水を沸かし、団子を茹でます。約2分茹でた後、氷水に移し、冷えたら水気を切って完成です。
「もっちもち月見団子」のポイント
シンプルながらも人気のある月見団子の作り方です。
すべてをプレーンで作ることもできますし、かぼちゃ団子を加えることで、見た目にも彩りを加えることができます。
お月見を楽しむためのガイド
お月見は主に旧暦の8月15日に行われる十五夜(中秋の名月)を指し、2024年は9月17日に設定されています。
伝統的には月見団子やすすきが用いられますが、手作りの団子でさらに特別な時間を演出しましょう。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。