ここでは再起動のプロセスについて解説し、シャットダウンとの違いにも触れます。
1. シャットダウンとは?
シャットダウンとは、コンピューターシステムを終了し、電源をオフにする操作のことです。
通常、システムを正しく終了させるためにシャットダウンを使用しますが、システムが応答しない場合には強制的に停止させる方法もあります。
この時、未保存のデータを失うリスクがあるため注意が必要です。
外見上は単に電源を切る操作に見えるかもしれませんが、実際には多くの内部処理を経てシステムが停止します。
シャットダウン以外の方法で電源を切ると、システムは異常終了したとみなされ、次回の起動時に問題が発生する可能性があります。
シャットダウンは、システムを適切に終了させるための重要なプロセスです。
次に、再起動について詳しく見ていきます。
2. 再起動とは?
再起動とは、コンピューターやアプリケーションを一時停止させた後、再び動作を開始させることを指します。
一般にはあまり知られていないかもしれませんが、再起動の方法として、「コールド・リブート」「ウォーム・リブート」という2つがあります。
それでは、これらの再起動方法を見ていきましょう。
コールドリブート
コールドリブートとは、電源が完全にオフになった状態から、システムを再び起動する操作を指します。
「コールド」(cold)は「冷たい」という意味があり、「ブート」(boot)は「起動する」という意味です。
これらを合わせた「コールドリブート」とは、電源が完全に切れた「冷たい」状態からシステムを再起動することを意味します。
ウォームリブート
ウォームリブートとは、電源がオンの状態でシステムを再起動する操作です。
このプロセスでは、ソフトウェア(例えばOS)は終了するものの、ハードウェアの電源は保持されたままです。
ソフトウェアが終了した後に再起動することで完了するのが「ウォームリブート」と呼ばれるものです。
Windowsでは、電源オプションの「再起動」をチョイスすることでウォームリブートが実行されます。
パソコンを再起動する際には、通常ウォームリブートが用いられます。
「ウォーム」(warm)とは「温かい」を意味し、ウォームリブートは電源が入った状態での再起動を指します。
ウォームリブートの特徴は、通電状態を維持しながら再起動することです。
いっぽう「コールドリブート」というのは、通電している状態を「温かい」と表現し、その状態からシステムを再起動するプロセスと異なります。
3. シャットダウンと再起動の違い
シャットダウンと再起動の違いを説明する前に、以下の表でそれぞれの行動を簡潔にまとめます。
名称 | 行動の順序 | 終了させるウェア |
---|---|---|
シャットダウン | 電源オフ | ソフトウェア+ハードウェア |
コールドリブート(再起動) | 電源オフ⇒電源オン | ソフトウェア+ハードウェア |
ウォームリブート(再起動) | 電源そのまま⇒再起動 | ソフトウェアのみ |
「再起動」と「シャットダウン」の明確なちがいは、終了するのがソフトウェアだけか、ハードウェアも含むかです。
この違いにより、ハードウェアの設定変更や更新が反映されるかどうかが異なります。
例えば、ソフトウェアやハードウェアのアップデートを行う際は、新しいバージョンに更新する必要があるが、プログラムが稼働中は更新ができないことがあります。
そのため、新しいプログラムに更新するには、対象のプログラムを一度停止させる必要があります。
ソフトウェアの更新やインストールの場合は、再起動でもシャットダウンでも問題ありませんが、ハードウェアの設定変更や更新を行った場合、ウォームリブートでは変更が反映されないことがあります。
これは、ウォームリブートがソフトウェアのみを再起動させるためです。
ハードウェアの更新や設定変更を行った際は、コールドリブートかシャットダウンを選択するのが適切です。
シャットダウンは、設定変更や更新があっても、ソフトウェアとハードウェアの両方に反映されるため、迷った場合にはシャットダウンを選ぶと良いでしょう。
4. まとめ
これまでの説明から、以下のポイントを押さえておくことが重要です。
- 再起動は、コンピューターやアプリケーションをいったんすべて停止させてから、再び起動させることです。
- 再起動には、あまり知られてはいませんが「コールドリブート」と「ウォームリブート」の二つの方法があります。
- 再起動とシャットダウンの主な違いは、終了するのがソフトウェアのみかハードウェアも含まれるかです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。